私の状態とお薬。
心療内科で受付を済ませると「睡眠」と「気持ち」のチェックリストに答えた。
気持ちのチェックリストは「うつ」状態のチェックリストだと思う。
先生はチェックリストを見ながら、話しかけてくれて私はそれに答える。
お話してる間、私はずっと泣いていた。
先生は穏やかに話しかけてくれた。
去年の夏に派遣社員から正社員のお誘いをいただいて立場や仕事量が増えたこと、仕事する相手が社内の執行役員クラスでいつも緊張感があること、春にはランクアップのお話もいただいて期待に応えたいと思っていること。けれどお迎えの都合で仕事が中途半端で毎日気持ちが沈んで帰っていること、家に帰ると何も手につかなくてまた気持ちが沈んで家族に申し訳ないと思っていること。
あとは睡眠についてとか、子供の年齢とか、旦那の仕事リズムとか。
「1日の中でどの時間帯が一番辛いですか?」と聞かれたので仕事を終えて帰る時ですと答えた。
帰りの電車はおぇっと声が出てしまうほど吐き気がして喉のつまりが酷い。全身の倦怠感がひどくてお迎えまで時間がある時は、駅のホームやカフェで休憩しないと立ち上がることもしんどい事がしばしばあった。
お迎えまで時間が無い時は、家に帰って少し横になっていた。気がつくと眠ってしまったようで21時になっていて、夕飯の支度ができておらず子供たちに可哀想な事をさせた日も何度かあった。
「まずは仕事を終えて帰るときにお薬を飲んでみましょうか。不安な気持ちや身体に出ている症状を軽くして、ちゃんと身体を休める状態を作りましょう。」先生は言った。
「睡眠障害も出ているけど、旦那さんが不在がちでお子さんとマイコさん3人の夜となるとちょっと怖いので、一旦睡眠薬はなしで。」
睡眠薬は身体は起きていても頭は眠っている事があって、人によっては起きて子供の世話をしたけど、全く記憶がないなんて人もいるそうで。
お薬の話を聞いた時は「そんなので本当に今の症状が軽減されるのかな…」と不安だった。
処方箋を出してもらって、また10日後に通院することになった。
さぁ、仕事に行かなくちゃ。
中国支社の執行役員とテレビ電話会議の予定が入っていたんだ。
行かなくちゃ。仕事に。